過去の自分について
コーチングをしている背景をお伝えするために、ちょっとぼくのことをお話しさせてください。
ぼくはもともと周りの目ばかり気にしていたし、うまく人生を乗りこなしてやろうと思っていました。
ゲームが好きで、ゲームを作るが夢でした。
それが学べそうな大学に行って、憧れていたゲーム会社に就職しました。
順風満帆、万歳。俺ってやればできるじゃん。最強。そう思ってました。
東京で家賃7.3万円の会社から徒歩3分のところに家を借りて、もうやる気満々です。
でも全然思った未来と違いました。
仕事も全然うまくやれないし、職場の人といい関係も築けません。
人生で初めて大きな壁にぶち当たりました。
正直、もうやめたいという気持ちがあったのですが、
「せっかく憧れていた会社に入れたのにここで諦めるのか?」
「めちゃくちゃ友達に自慢とかしてしまってるんですが?」
「3年はしがみついてでも続けろって言われるし、頑張ってれば道は開けるのでは?」
そんな気持ちたちが邪魔をして、ずるずると続けていました。
続ければ続けるほど吐き気や難聴に悩まされるようになり、いよいよ無理だというところまで追い込まれて、退職を決断しました。
けど貯金もないし他に就職できるあてもなかったのです。
大学の時にやっていたプログラミングで再挑戦したいけど、鬱々しながら会社にいきつつ勉強する気力もない。会社を辞めたら生活できなくなるから辞めることもできない。
このとき感じたのは、経済的なことや周りの目を気にしすぎて身動きがとれないことのしんどさでした。
そのあと何とか会社にいきながら勉強をして、たまたま運よく(いい意味で)変な社長に拾ってもらったのでぼくはなんとか生き延びたのですが、ぼくみたいなしんどい状況にいる人っていっぱいいるんじゃないか? そう思ったのです。
そのときぼくはいろんな人から聞いた常識を疑いました。
- 給料の3分の1くらいの家に住むといい
- シェアハウスは会社も家もしんどいって状況になるからやめとけ
- 諦めずに続けることで道がひらけていくんだ
ぼくは、もっと家賃の安いシェアハウスに住んでいれば貯金も溜まっていたし、早く向いてないことは諦めたほうがよかったのです。
そのあとぼくは日々楽しくプログラミングをしたり、それを誰かに教えたりしてお金を稼ぎ、東京でシェアハウスの事業を始め、そのあと滋賀県で古民家を購入してゲストハウスをはじめました。
自分に正直になれて生きやすい環境を作っています。
それがかつてのぼくのような人の助けになるかもしれない。
そう思って、生きてきています。
コーチングをやっているのも、押し付けられた社会常識から脱出して、あなたらしい人生をおくってほしいと思っているからです。